執筆することの戦い
2023年3月13日
生きていることによってさまざまなことがあるわけで、物書きとしてその何事かについての事を書くのだが、文才がないから上手くいかないことがあって大変なのだ。普通にちゃんと書けばいいようだが、そういうわけにはいかない。 人と話をするとか思い付いた
極寒の日々にて
2023年2月13日
自分はそれなりに人口密集している16万人近い帯広に住んでいる。極寒の冬は重苦しさもあり、反対に夏は短いけれどかなりの暑さでもある。北海道にあって十勝は特別の地なのだ。夏の田園ロケーションは、小麦や大豆や小豆あるいはジャガイモなどの花が鈴な
某大手病院長Yとのクリスマス
2023年1月23日
Xマスの昼。外科医のY院長から電話が来て、「街ではなく、家で飲るべ。何か作るから」「どうしようかなぁ、ま、後でメール入れるから」と、いったん切ったが、やはりちょっと疲れもあるしそれに風も強くて寒いし...別の機会にでもするかと思って、断り
ドクターカジタ
2022年12月12日
大病院はどこもいつも満員である。その光景を見ているだけで鬱陶しさを覚えてしまうが、自分もその一人にはちがいない。人は年齢が進むに従って、身体のあちこちに不調を覚えてくることが多くなってゆくのは仕方がないことでもあるだろう。遠い昔は人生50
晩秋から初冬
2022年11月14日
朝、窓外を見上げて、そして玄関から出る。 晴れ渡っていた。空はあまりにも透き通っていて高い。その水色の世界はかなりの高さがあって、眺めていると気が遠くなりかけてゆくような気がしてならない。ふうむ、と思う。地上に立っていて真上を見上げると、
暗い天気の日の落ち込み
2022年10月10日
曇りや雨の日など、外を眺めていると気分が暗く沈んでしまう。どんよりとしているような空間に閉じ込められているのだった。意識の両端に小さく晴れ渡っている十勝ロケーションや日本海海辺の光景などがあって、ビィーっと懸命に引っ張り出そうとしているが
陽の当たらない家
2022年9月12日
住宅街を歩いているとレースなどのカーテンを閉めている家が多いなと思う。 自分の家から少し離れたところに雑草が生えて来たとする。自然の法則でそれが次々と広がって自分の家に近付いて来たらちょっと困るなぁとも思う。もっとも雑草も太陽の恩恵を受け
遠い日の「弁慶」で
2022年8月 8日
初夏、コロナ禍のある日の夕暮れ。街歩きに出かけた。そして久し振りに弁慶の暖簾をくぐる。 カウンターの内側にいる白割烹着姿のオーナー森さんと眼が合い、微かに頷く。1人でゆっくり出来るカウンター席がいい。生ビールに鶏串とおでんをいくつか注文し
笑 い の 質
2022年7月11日
居酒屋辺りで職場や何かのグループにて飲食しているところがある。ふだんから知っている仲間同士の飲み会と思われるが、そういうところからは楽しさが伝わってくるけれど、時として突然爆発するかのような大声でしかも殊更に次から次へと途切れることなく爆
世界を歩いた男がぼくを見る
2022年6月13日
居酒屋などのテーブル席で人と向かい合って飲食をする。誰しもその光景は料理を食しながら飲み物を片手に楽しく語り合っているだろうし、あるいはそれぞれに何らかの事情だってあるかもしれない。 ところがジャーナリストである50代のS氏と飲んでいると