チームナックスの役者たち
2019年10月14日
北海道には北海道の風土と文化があり、それに沿って歴史が創られていっただろう。そしてまた歴史の始まりとは衝撃や肌理の粗さなどがあるのではないか。 北海道におけるテレビ放送局はいくつかあって、過去には報道や地域の特集などとは別に深夜においてバ
個性的魅力の居酒屋
2019年9月 9日
ある日の夕暮れ時、駅前通りを歩いて「なかなか」という店に入った。 生ビールを注文し、小さな突出しが出た。タコとワカメとトビッコの酢和えだが、適当ではなくしっかり作ってある。豚串の塩焼き、ラーメンサラダを注文した。 ここの店のラ
スポットライトの下で
2019年8月19日
5月、気温が高くなってきた。冬そして春のまだ風が冷たい時期とは違うのだ。脚が何となくちょっと浮足立っているかのような気がする。本当は生業が芳しくない状態で大変なのだが、閉塞感に覆われているような日々にどうしていいのかとにかく脱出したく
仏・伊合作映画「太陽がいっぱい」
2019年7月 8日
昔から映画が好きで、20~30代の頃は土日ともなれば映画館へ通い、年間80本以上観ていた。 小学4年生の時、家にはまだテレビがなかった頃で町内の2年先輩の家へよく観に行っていた。そんなある日、レコードプレイヤーというもので初めてレ
サマーカジュアルスーツ
2019年6月10日
夏は燃えるような輝くような弾む季節であって、スーツもサマーカジュアル的なスタイルで着こなさなくてはならない。TPOもあるが、いつまでもビジネススーツばかりでは息が詰まってしまいかねない。自らの世界を演出してゆくにあたっての準備が必要で
44年ぶりの再会
2019年5月13日
今年は全国的に寒い春で、4月なのに東京も肌寒かった。その日、かつて東京時代の会社仲間であるマツザワ君と共に北千住駅に着いた。待ち合わせの44年ぶりに会う彼はどこにいるのかと探し回る。マツザワが右往左往しつつ彼と携帯で話しながら一緒にあ
懐かしい友人に会う
2019年4月 8日
東京には若かりし頃に短かったが住んでいたことがあり、今でも年に1、2回は上京している。ある日、ふとしたことで東京時代に働いていた紳士服製造会社の同僚の一人であるナイトウ氏と連絡が通じて懐かしさが込み上げ、会うことになった。彼は携帯で、
「お福」で蕎麦をいただく
2019年3月11日
厳しい冬が終わって気持ちに少し温みが出てきている。春とはいえ、十勝はまだ肌寒い日々がつづいてはいるけれど、冷涼の大空の下では徐々に本来の春へと向かっているのだ。極寒の日々から解き離れた分、静かな温かさが見えている。 蕎麦を食べに行
光と影の写真
2019年2月11日
ファッションビジネスの世界は当然のこと洒落者達がいる世界で、ぼくはスーツ製造会社のTに勤めていた。自分のスーツデザインくらいは自ら行い、ショルダーライン、ラペル、ウェストラインなどとドローイングする。パターンを起こし、生地をカッテイン
意識朦朧の中でたぐり寄せるもの
2019年1月21日
昨秋、自覚症状などないのに健康管理の為にと心臓CTを受けた。その結果、思いがけないことに冠動脈に石灰化が発見されてバイパス手術が行われた。 それは、重く深い世界の底から浮上させられているようにしてゆっくりと目覚めていった。「オ