重い空間を押し出す男
2018年4月 9日
某情報誌会社の富田編集長に原稿を渡すべく、電話をした後に訪問する。女子社員が応接室へと案内する。その会社は部屋がたくさんあって、会議室なのか応接室なのか休憩室なのかはたまた何なのかともかく不思議感がする。テーブル席に着いて待つこと3~
極寒の日々を過ごす
2018年3月12日
午後も2時を過ぎると気温がさらに下がりはじめてゆく。 夕食前にショッピングセンターへちょっと買い物に行く。晩酌のつもりでもないけれど、しかし、ま、とりあえずサッポロクラシックビール350ml缶6本入りケースひとつにブルーチーズやピ
映画俳優的ドクター
2018年2月12日
朝方、尿意で目覚めるたび下腹部に鈍痛があった。病院がイヤでほっといて、気がヨワイぼくは天に向かって両手を合わせていたが、いつまでもほっとくのはよくないと思い、ガイドブックを調べ、さる病院へ行った。 なかに入るとそこは暗くてカビクサ
仕事をするということ
2018年1月22日
以前、利用していたあるクリーニングの店に、おっとりとしていながらも客に気を遣うオバさんがいた。商品の仕上がり状態、シミ、ボタン欠落など細かくチェックする。そのちゃんと向き合っている姿にこちらは安心する。それがある日、定年ということで退
「ちばよしお&ノーチェ・アミーゴ」よ永遠に
2017年12月11日
20年以上前に竹内氏と知り合った。彼はクラシック音楽に詳しく、ぼくは折に触れてはいろいろと話を聞いていた。バッハ、ベートーベン、ブルックナー、マーラー他、魅力的で面白い。そして彼は楽器もやり、ビッグバンド「ノーチェ・アミーゴ」に所属し
やがて早春がくる
2017年11月13日
あんなに暑かった夏は疾うに南の方へ去ってしまっていた。今頃はどのあたりにいるのだろうか。その中心は沖縄のさらに南にあるのではないか。会いに行きたいけれど、そうはいかないだろう。これからは秋、そして冬へと向かって深く過ごしてゆく日々を送
静かなる激情の夜(2)
2017年10月16日
「もう一軒付き合ってよ」と言われて従いて行く。近くのスナックPという店に入った。5、6人用のカウンターと奥のボックスでは7人ほどの会社仲間らしい男女が陽気にカラオケを歌っていた。 Mはカウンターで石原裕次郎の「我が人生に悔いはなし」を
静かなる激情の夜⑴
2017年10月 9日
6月第一土曜日の夜。さる研修会があった岐阜から高速バスでバスターミナル「バスタ新宿」に着く。早稲田在住の親友Mから携帯電話があって、「迎えに行きますから新宿で飲みましょう」と言ってきた。ぼくが東京で就職して、翌年に宮城から来て入社した
鍵が掛からない
2017年9月11日
「あれ、おかしいな…」 いったい何がなんだか分からない。空港駐車場に着いて車から降り、スーツケースとセカンドバッグを出し、キーレスキーも嵩張るから家のカギ類だけ外して本体をドアポケットに入れて閉めた。そしてドアのキーボ
夏の空の下で
2017年8月21日
青い空のかなり高いところで、薄い繊維状の巻雲が天女の羽衣のごとく広がっていた。明るく感じられて見えるのは、自分がそれなりに明るくなってきているからそう思うのだろう。 一昨年の春頃からさまざまな問題を抱え、トーンダウンしてストレス状