生涯学習
2017年3月27日
デザインの自営を少しと本の編集も並行し、さらに新聞記事も書いて忙しい今の私には、新しい仕事を探す必要がない。もう履歴書を書く機会はないだろうと思う。 履歴の枠からはみ出してしまうほど転職をくり返し、学びも多かった。まさに生涯学習の
自 営 業
2017年2月27日
営業ダメな私が独立できるのか?そんな不安もあったが、帯広市内に自営のデザイン事務所を開いた。 25年前だった。パソコンやプリンターなどの設備投資をし、自営業を開始したが、営業能力には全く自信がなかった。ただ、仕事への熱意と実績があ
砂糖工場から
2016年12月26日
1年前の12月だった。新聞を読んでいたら「修理作業中、機械に挟まれ死亡」という見出しに釘付けになった。私が派遣の仕事で働いたS製糖工場だった。 9年前、そこで働いていたときの光景が脳裏によみがえってきた。その年は自営の仕事が減って
星が流れる
2016年11月28日
みな等しく死から逃れられないのは分かっているが、自分に縁のあった恩師の訃報はつらい。 11月18日の夕方、ネットのニュースを見ていると「作家の藤原ていさん死去」という文字に驚いた。15日午前10時、老衰のため東京都練馬区の病院で9
雨あがりの釣り
2016年10月31日
今年の夏は雨つづきで、釣りにゆく機会がなかった。9月末になり、Mさんに「来週、釣りにゆきませんか」とハガキを書いた。 Mさんは82歳で、町内会の役員を担いゲートボールの練習と試合で忙しい毎日を過ごしている。数日後にMさんに電話をす
札幌ドームへ
2016年10月24日
「ファイターズ対ソフトバンクのクライマックスシリーズの第1戦のチケットが1枚あるよ」とメールでの誘いがあった。 メールの発信者は6年前の職場に勤めていた時の日ハム仲間の女性Hさんだ。しかし、その日に我が家のFFストーブの取付けがあ
編集者
2016年9月26日
小檜山博氏の「人生という夢」(河出書房新社)を読んだ。ページをめくる度に何度も胸を打たれた。 著者の小説ですでに類似した内容があっても、回想としての切り口が違うと鮮度は失わない。北海道を足場に生きてきた著者の人生を支えてきた人間ド
ともきたる
2016年8月29日
6月20日に本が恵送されてきた。「ともきたる」森忠明著の空谷跫音録という随筆だった。奥付を見ると発刊直後の謹呈で恐縮した。 枕許に置いて寝る前に1編づつ読んでいった。新書サイズの軽装本だが、浅慮で読み飛ばすことが失礼な高書で、著者
聴 力
2016年7月25日
3年前の2月に、激しいめまいで気分が悪くなりトイレで吐いた。内科で診てもらった。「脳が関係しているかもしれない」と言われ、脳外科へも行きCT検査をした。脳には異常がないとの診断に安堵した。 図書館で、めまいについての専門書を何冊か
「ザ・本屋さん」初代社長
2016年6月27日
お通夜の葬儀場に入った。 祭壇に視線が向いた。遺影の高橋千尋さんは笑顔だった。焼香を終えて、遺族に近寄り、お悔やみのことばを述べ、椅子に座った。壁の周りの供花には、東京の大手出版社の名前が並んでいた。 高橋さんは「ザ・本屋さん