座りすぎ
2023年12月25日
何げなく手にした本で、意識が変わるきっかけになることがある。最近読んだ「長生きしたければ座りすぎをやめなさい」という本がそうだった。 座ったままでの長時間のデスクワークは多くの病い(脳梗塞、がん、糖尿病、高血圧、うつ病、認知症など)を誘発
半年が過ぎて
2023年11月27日
町民文芸誌の編集委員に委嘱されている私が、編集会議に出たのが11月中旬だった。会議が終わって、近くの図書館に寄った。 新聞を読んでいると昼食の時間になり、玄関前のホールに移動し、カフェでランチを頼んだ。 窓際の席で待っているとSさんが「チ
成果主義
2023年10月30日
商業デザイナーとして私が独立したのが42歳(1992年)だった。その15年後に主な顧客を次々となくした。日本経済のバブル崩壊後、地方にデフレ経済の低迷がつづいていた。 自営を畳んで派遣労働に就き、その半年後に私は運よくデザイン制作部のある
生きるための食欲
2023年10月23日
仕事帰りのAさんと待ち合わせて「早坂剛一写真展」を観に行った。十勝の四季の風景写真約80点を観賞して、展示会場を出た。残暑つづきの9月初旬の夕刻だった。 「この後の予定は。食事でもどう?」と私はAさんに声をかけた。「予定は別にないです。外
ロドリゲス愛
2023年9月25日
猛暑の日が続いていた。冷房のきいた自室で古い映画でも観賞するつもりで、DVDのレンタル店に寄った。商品棚から「シュガーマン・奇跡に愛された男」を手にとった。(シクスト・ロドリゲス。歌手の物語なのか?)と私は思うていどの認識だった。 70年
グルメじゃないが
2023年7月31日
昨年の秋ごろから、食欲低下が始まった。食欲不振の原因はなにか?のんきな私も少しは考えるようになった。(これは体の不調なのか......)そう考えるものの、夏から忙しい生活だったので、無茶した疲れが蓄積されたのかもしれない、とも思った。 4
16年前の「あのこと」
2023年7月24日
過ぎ去った過去など、思い煩っても今さら意味がないが、それでも何かの折に口惜しく思い出す。 それは2007年だった。 自営を支える主な仕事を私は前年から次々と失った。デフレ経済で、北海道は景気が上向かない、と銀行筋が嘆いていた。私が請けてい
クモの糸は金色
2023年6月26日
「悪性リンパ腫」で5月から、私は治療を受けていた。 入院する前に、今まで世話になった恩人に病状を手紙で伝えた。「退院したら会いましょう」「完治されるよう祈っています」と返信が届いた。 病院のベットで点滴を受けながら、天井を見つめていると、
締切
2023年5月29日
仕事には締切がある。 あるいは商品の納品日もそう。注文した後で「そのうち出来るはず」との連絡では依頼主も困るだろう。約束を守るのが社会のコモンセンス(常識)である。 私が生業としたデザイン業界でも納品までは締切の綱渡りであった。いつも余裕
コロナ感染
2023年4月24日
昨年の12月6日は、カタールWカップで日本チームはベスト16を果たした。予選グループで優勝候補のドイツとスペインを撃破したのをテレビ観戦して私は熱狂した。 その熱狂のせいではないが3日後に、体が熱っぽかった。さらに咳も出た。体温計をあてる