
クモの糸は金色
2023年6月26日
「悪性リンパ腫」で5月から、私は治療を受けていた。 入院する前に、今まで世話になった恩人に病状を手紙で伝えた。「退院したら会いましょう」「完治されるよう祈っています」と返信が届いた。 病院のベットで点滴を受けながら、天井を見つめていると、

締切
2023年5月29日
仕事には締切がある。 あるいは商品の納品日もそう。注文した後で「そのうち出来るはず」との連絡では依頼主も困るだろう。約束を守るのが社会のコモンセンス(常識)である。 私が生業としたデザイン業界でも納品までは締切の綱渡りであった。いつも余裕

コロナ感染
2023年4月24日
昨年の12月6日は、カタールWカップで日本チームはベスト16を果たした。予選グループで優勝候補のドイツとスペインを撃破したのをテレビ観戦して私は熱狂した。 その熱狂のせいではないが3日後に、体が熱っぽかった。さらに咳も出た。体温計をあてる

書を学ぶ
2023年3月27日
昨年の春に町の公民館で、玄関の掲示板を何げなく見た。「めむろ書道アカデミー」講座の受講生を募っていた。(書道を習ってみたい......) 講師が著名な書家の八重柏冬雷先生(毎日書道展審査会員)。書道教室でいつか学びたい、それが長年の私の願

倫社の授業で
2023年2月27日
手紙やはがき類の処分をしていると、高校の先生方の年賀状が出てきた。その中から、社会科担当の女性中林教諭のはがきを手にした。「冬休みに友人と2人でイタリア旅行をし、古代からルネサンス期にかけての文化遺産を見てきました」と旅行から戻ってからの

賞 状
2022年12月26日
今年の重大ニュースが取り上げられる暮れである。国内では7月の参院選の演説中に安倍元総理が銃撃され亡くなったのは衝撃だった。Y容疑者の銃撃動機が報じられた。旧統一教会にYの母親が信者として高額献金をしていた後、Y家が経済崩壊した。その宗教団

共に語る
2022年11月28日
10月のなかばころから胃腸が不調だった。食欲の秋なのに少食の日がつづいた。気づくとウエストが細くなり、70キロの体重が4キロも減っていた。その後、胃腸内科の診察をうけて、薬をもらって服んでいた。 この夏から、老朽化した家の片付けと引っ越し

よみがえる過去(後編)
2022年10月31日
前回の続編になるが、古い家の解体に向けて片付けが続いている。不用な家具は捨てられるが、思い出の写真はやはり残しておきたい。 その古い写真が出てきた。洞爺湖へ行ったZ社の秋の観楓会だ。ホテルの部屋の窓辺に立ち、浴衣姿の19歳の私が写っている

よみがえる過去
2022年10月24日
古い家が更に老朽化して生活全般が不便になり、自宅の解体に向けて夏頃から片付けをしていた。 生業としてきたデザインの製作物やアルバム帳の写真、手紙やハガキ類などをタブレットに次々と記録した。思い切って捨てるつもりが迷いが生じた。それらを目に

発展途上人
2022年9月26日
新聞を開いていると、ある見出し記事に目がとまった。「婚姻件数が戦後最少の50万件で、結婚離れが進んでいる」というもの。 本文を読んでみると「男性の4人に1人、女性の6人に1人が生涯未婚とされる時代をむかえている」と厚生労働省が公表した昨年